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言葉の力@内田樹

★ネット界隈をプラプラしていて、たどり着いた言葉の力という内田樹さんのブログエントリ。

★胆力・生命力・学力と並んで、「言葉の力」について。終段を抜粋。

人間的な意味での「力」は、何を達成したか、どのような成果を上げたか、どのような利益をもたらしたかというような実定的基準によって考量すべきものではない。
「言葉の力」も同じである。
「言葉の力」はそれが達成した成果やそれが発語者にもたらした利益によって計測されるのではない。そうではなくて、「言葉の力」とは、私たちが現にそれを用いて自分の思考や感情を述べているときの言葉の不正確さ、不適切さを悲しむ能力のことを言うのである。
言葉がつねに過剰であるか不足であるかして、どうしても「自分が言いたいこと」に届かないことに苦しむ能力を言うのである。

★「言葉のチカラ」といえば、06年の朝日新聞のキャンペーン

3月末までの第一弾は、戦争や暴動、テロ、環境破壊、自然災害など日本だけでなく世界中の悲劇や事件を取り上げ、「言葉」の前に立ちふさがる大きな事象に対しても、朝日新聞は言葉のチカラを信じて報道していくことを宣言しました。
(中略)
引き続き06年5月から展開した第二弾では、第一弾と同じく「言葉のチカラ」をテーマにしていますが「言葉には人を救ったり、勇気を与えたりするポジティブな力もある。だから朝日新聞は言葉のチカラを信じている」と、読者に朝日新聞社の決意を再び伝えています。

★併せて読むと、如何に朝日新聞が薄っぺらいか分かる。僕が06年に失った「言葉の力」に対する信頼を再び取り戻してくれてありがとう、内田先生。

-ほねつぎ久保はり灸院・久保俊仁-

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つれづれなるままに」カテゴリの記事

コメント

「言葉の力」
客商売をしているといつも考えさせられますね。

ちょっと論点がずれるかもしれませんが、
うまく伝わらないときは、必ずこちらが正論の時です。
そして、私が腹の立つとき(身内からも含めて)も、合っている事を正論で指摘されたときです。「そんなことは百も承知なんだよ!でもさ、ロマンて大切やん?」なんて、思っているだけだったり…

相手に何かを伝えて、納得させるって、いつもむずかしいなぁって思います。

投稿: Lights papa | 2010年5月14日 (金) 22時46分

>Lights Papaさん

「正論」ってやっかいですよね。

説得の必要がほとんどないから、かえって伝わりにくい。
交渉事のほうが、知恵を使ってなんとかしようとするような気がします。

「正論」と思っていても、丸め込もうとする努力をしたほうがいいのかもしれませんね。
ちょっと言い方はよくないですけどね・・・。

投稿: 久保 俊仁 | 2010年5月15日 (土) 09時47分

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