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祖父の想い出

★今日は祖父の七回忌法要が、当院のお隣にある浄行寺さんでありました。

★当院では僕の父・母・妹が鍼灸師なのですが、祖父もまた鍼灸師でした。かつて福井県鍼灸師会会長を務めたこともあった人で、今も福井で僕の叔母が鍼灸をしています。

★祖父についての一番の思い出は、僕の大学時代に、祖父が茅野の友人のところに遊びに行く途中に松本へ寄ってくれたことです。昼に松本に着いた祖父は、僕と松本城や開智学校を回った後、僕がバイトをしていた縁で浅間温泉の東石川旅館に泊まりました。当時僕は、けたたましい2サイクルエンジンの車高を上げた軽四駆に乗っていたので、すでに耳が遠くなり足腰の弱っていた祖父はだいぶ乗りにくそうだったのですが、なにも言わずに乗ってくれました。

★次の日に電車で松本から茅野に向かう予定だったのですが、祖父の準備がなかなかはかどらず、また駅前で渋滞に巻き込まれてしまったこともあり、特急に乗り遅れてしまいました。しかし祖父はやはりなにも言わず、次の電車を調べることになりました。

★調べたところ、次の電車まで結構時間があることがわかり、祖父はしばらく駅で時間をつぶすから僕に帰れと言ったのですが、時間があるなら塩尻までドライブして行こうと僕が言ったら、とても快適とはいえないクルマなのを承知で賛成してくれました。そして塩尻駅のホームで祖父を見送って短い出会いは終わりました。

★残念なのは、このドライブの道中を含む二日間で、祖父とどんな話をしたのかを全く覚えてないことです。当時の僕は農学生でしたし、後に鍼灸の道を志してからも、鍼灸の神髄についても、約束していた囲碁についても、一度も指導してもらえないまま祖父は先に逝ってしまいました。

★祖父といろんな話がしたかったなあと思います。実際にはいろいろあって、福井と大阪の距離だけではなかったのも事実なんですが、やっぱり話をいろいろしたかったなあ、と思います。

★今日の法要で、ご住職が「人は二度死ぬ」とおっしゃっていました。一度は命が尽きるとき。一度は想い出されなくなったとき。

★祖父の想い出とともに、「話せるときに話そう」という思いを持ち続けていこう、と思います。そしてその思いを持ち続けることが、祖父が今も生き続ける証であるということを信じて暮らしていきたいと思います。

-ほねつぎ久保はり灸院・久保俊仁-

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